産婦人科の病棟看護師は、普段は感じることができない満足感を得ることができる仕事内容となっています。一般的な病棟を備える医療機関は、病期が回復する一方で命が助からない場合もありますが、産婦人科では命の誕生に出会うことができるのです。
産婦人科の病棟看護師の仕事は、内科や外科の病棟と同じように採血や血圧測定などを行うのはもちろん、帝王切開などの術後ケアも行うのが特徴でしょう。また、手術後や分娩後のお母さんは非常に体力を消耗しているので、移動する場合にはストレッチャーや車椅子などを使用するのが一般的です。人によっては後陣痛がひどい場合もありますが、その際にはロキソプロフェンやカロナールなどの消炎鎮痛剤を服用させることもあります。
産婦人科の病棟看護師の仕事は、お母さんの体のケアだけではありません。新生児のケアを行うのも大切な仕事です。お母さんに関するケアは産婦人科医師の指示で行いますが、新生児のケアは小児科医の指示で仕行います。
産婦人科病棟は基本的に母子同室の医療機関がほとんどです。しかし、いわゆる難産や帝王切開を受けたお母さんは、新生児を世話するための体力を消耗してしまっている可能性が非常に高く、その際には産婦人科の病棟看護師が新生児の世話をすることになります。世話の内容は検温などの他、ミルクの対応もしなければいけません。このように、産婦人科病棟の看護師は、お母さんのケアだけでなく、新生児のケアも仕事となるのです。