看護師は病棟のない医療機関で働くこともありますが、多くの場合は病棟のある医療機関で働くことになります。大きく分けて外来と病棟での勤務がありますが、特に大部分を占めるのが病棟での勤務でしょう。
病棟看護師の仕事は、一言でいえば医師のアドバイスの下での患者のケアです。まずは、体温や血圧を計測し、気分が優れているかなど患者一人ひとりの状態をチェックしていきます。その後、患者によっては点滴をしたり、病気の各種検査をしたりすることもあるでしょう。検査については、もちろん医師から説明がありますが、場合によっては看護師が説明しなければいけない場合もあるのです。
たとえば、入院時に糖尿病が見つかった場合、患者に医師から病状が伝えられます。次に看護師が、糖尿病は合併症が怖いことや血糖値を上手にコントロールすることが大切などといった具体的な説明を行うのです。医師は多く患者を診ており、多忙で十分な説明ができないこともあるため、看護師は時間を取って今後どのように病気と付き合っていくかなど詳しくアドバイスしなくてはいけません。まずは患者を勇気付け、今後の生活で気をつけることなどを具体的にアドバイスしたりケアしたりするのが看護師として大切だといえるでしょう。
また、病気の患者は気分が塞ぎ込んでいることが多いです。そんなときに明るい笑顔で話しかけられたら、病気をなくそうという気持ちになります。看護師の明るい笑顔と優しい言葉がけが、患者の心に響くのです。